こんにちは、のすけです。
以前は大手システム会社(SIer:社員1万人以上)でサラリーマンをしていたのですが、ずっと自分でサービスを作りたいという
想いがあり、会社を辞めました。
そして、数ヶ月後に2つ目のサービスをリリースした時のことです。(1個目は空中分解しました;)
実質、もう動いていませんがそのサービスがこちら
プレスリリースを出す
リリースに際して、みんなに知ってもらわなきゃだめだよねってことで、何もわからなかった僕らは
お手軽に周知してももらえるプレスリリースというものを行うことにしました。
プレスリリースとは、一般の企業もよくやっているもので世間に自社の新しい取り組みやプロダクトなどを
発表するものになります。
基本的にはプレスリリースの内容を記載したページを1ページ作成して、有名どころのメディアやネットメディアなどに
FAXやリリースメールなどを送信すればOKです。
そして、その記事を見た会社などから問い合わせなどを受けて事業連携が進んだり、その記事を見たユーザが使ってくれたり、その記事を見たブロガーがさらに記事を書いたりなど、いいことだらけらしいです。
今はプレスリリースには便利なサービスがいっぱいあって、僕らは
ValuePress! [プレスリリース配信・PR情報サイト]
を利用しました。ここは、流したい内容を書けば数百件から数千件のメディアに対してメールを送信してくれます。
より多くのお金を払えば、電話連絡もしてくれるようです。
書き方の指導とかもあり、初心者にも優しいサービスでした。
僕たちは、色々と悩みながらもなんとかプレスリリースを作成し、メールだけの
プランでやりましたが、数個のネットメディアで取り上げてくれました。
そして、僕らは良い問い合わせが来るのを待ったわけです。
営業電話が来る
プレスリリースを出した反響はすぐに出ました。
そう、営業電話が来るのです。事業提携とか、ユーザからの問い合わせとかそんなのは来ません。
一番多かったのは広告会社です。
〇〇という会社なのですが、うちの広告枠で広告を出しませんか?
〇〇という新聞社なのですが、うちの広告枠で広告を出しませんか?
〇〇という広告配信業者なのですが、1クリック○円で広告を出しませんか?
出しません。
弱小スタートアップはりうすに、そんなお金はないし。
マーケティング戦略なんて、まるで考えていなかった僕らは「ほへ〜」って感じでした。
もう電話に出るのが面倒です。
営業マンからメールが来る
「〇〇という雑誌のものなのですが、すごいCEOとして紹介しませんか?」
ある日、そんなメールが来ました。CEOちゃCEOですけどどう考えても僕は凄くありません。
会社辞めて数ヶ月でしたし、サービスもリリースしたばっかりでユーザも碌についていない。
でも勉強のために話を聞いて見ることにしました。
しかもどうやら、僕らのオフィスに来るというのです。
ちなみに僕らのオフィスは当時、神奈川のマイナー駅から徒歩20分のぼろアパートでした。
接待用のソファもないし、会議室もありません。
しかも玄関のドアには会社名も書いていませんでしたので、急遽プリンターで素早くロゴを作成し
テープでドアに貼り付けることにしました。
果たしてどうなるのか、ワクワクが止まりません。
営業マン現る
営業マンから連絡がきます。
どうやら近くまで来ているようなのですが、場所がわからず迷っているようです。
そりゃそうだ。駅から徒歩20分の奥まったボロアパートの場所がわかったら凄いですよ。
なので、営業マンが今見える景色からヒントを得て電話越しにナビをしました。
そして無事に我がオフィスに到着です。営業マンは汗だくでした。
申し訳なさすぎる。
はるばる徒歩20分もスーツをぴっちり決めて歩いてきてくれたのですから、それは大変でしょう。
でも、僕らには抜かりはありませんでした。
家の前にある自動販売機で冷えたお茶をあらかじめ購入してあったので、
何食わぬ顔でそれをスッと出しました。
営業マンは恐縮しながら飲んでくれました。なんかいい人そうだ。
でも、問題が一つあります。僕らのオフィスには作業用の机しかありませんので商談には向きません。
そこで、たまたま持っていた折りたたみ式の50cm四方くらいの低めのテーブルがありましたので、それを商談のテーブルに使うことにしました。
なお色はピンクです。
不二貿易 ミニ テーブル 幅45x奥行30cm 脚部 折りたたみ ホワイト 85590
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別にふざけているわけではありません。それしか無かったのです。
畳にあぐらをかきながら商談スタートです。
時おり営業マンが「僕はこういう雰囲気大好きですよ」とか雑談を含めながら楽しく商談しました。
お世辞でも嬉しいです。
ビジネスについてご意見をいただいたりもしました。
商談の内容については”僕はまだ凄くない”という点や、お値段的に見送ることになりましたが
、「凄くなったらお願いします」という話になり終わりました。
「なぜ僕らみたいなところに来たのでしょうか?」と率直に伺ったところ
営業マン的にも顔つなぎというのは大事だそうで、このように初期から顔を出していくことで親近感を沸かせ後々お客さんになっていくということのようです。
なるほど。勉強になります。
それにしても、畳の上で小さなテーブルを囲んでの商談は、傍目にはなかなかシュールな光景になったのではないかと思います。
早くすごいCEOになりたいものですね。